概要
Arch Linux で,wpa_supplicant と systemd を用いて tuatnet に接続する方法を説明します
対象
Arch インスコしたけど tuatnet に繋がらないよーって人
一応おうち Wi-Fi に無線で接続するところからやります
準備
情報なんとかセンターのサイトで tuatnet について学ぶ
802.1x とか PEAP/MSCHAPv2 とか書いてあります
必要なパッケージを用意する
みんな大好き Pacman を駆使してかき集めます
- systemd は入ってるはずなのでそのまま
- wpa_supplicant をインストール
- 任意で wpa_supplicant_gui(AUR)もインストール
- iwd が入ってる場合はアンインストール
- NetworkManager 系が入ってる場合はアンインストール
- 無効化だけでもいいです
- systemd の替わりに NM を使うこともできますが,ここでは解説しません
知識?
私は初心者なので詳しいことは割愛させて頂きます. 詳しく知りたい方はこのへんを見ると良いんじゃないでしょうか
とにかく,tuatnet に接続するには DHCP クライアントと DNS クライアントが必要です. 先程用意したパッケージのうち,systemd にはsystemd-networkdとsystemd-resolvedが含まれます. systemd-networkd はネットワーク設定を管理し,内蔵 DHCP クライアントを提供します. systemd-resolved は DNS クライアントの役割を果たします. これらだけでも有線接続は可能ですが,無線で接続するためにwpa_supplicantが必要です.
各ソフトウェアについて詳しく知りたい方は,リンク先の Arch Wiki を読むのがおすすめです. 記事で無線ネットワークインターフェイスという語が登場しますが, これは無線接続に使用されるネットワークカードのことです. 次のコマンドを使用することで名前を確認できます(たぶん wl から始まるやつです).
私のは wlp2s0 でした(隙自語)
設定
まず,systemd-networkd を設定して DHCP を有効にします.
/etc/systemd/network/25-wireless.network
を編集し,次のように書きます.
以下,wlp2s0
は自分の無線ネットワークインターフェイス名に置き換えてください.
Arch Wiki でいうとここです.
systemd-networkd を起動と同時に有効化(電源を入れた時自動で起動するように設定)します. 次のコマンドを使用します.
次に wpa_supplicant を設定します.
当該記事を見ながらやっていきましょう.
接続には wpa_cli を使用します(他のでもいいと思います).
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant-wlp2s0.conf
を編集し,次のように書きます.
次のコマンドで wpa_supplicant を起動します.
いよいよ接続します! まずはおうちの Wi-Fi で試してみましょう.
プロンプトが現れるので操作していきます.スラッシュ以降はコメントなので打たないでください.
> scan // ネットワークをスキャンします
> scan_results // スキャン結果を表示します 接続したいネットワークを探しましょう
> add_network // ネットワークを追加します
// 以降,ここで「0」と表示されたとして話を進めますが,
// 別の数字が表示された場合はその数字を使ってください
> set_network 0 ssid "YOURSSID" // YOURSSIDをSSIDで置き換えます
> set_network 0 psk "passphrase" // passphraseをパスワードで置き換えます
> enable_network 0
> save_config
これで/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant-wlp2s0.conf
に設定が保存されているはずです.
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant-wlp2s0.conf
に tuatnet 用の設定を追加しましょう.
次の内容を追記します.
Arch Wiki のこの部分です.
user_name をあなたの TUAT-ID,user_password をあなたの TUAT-ID 用パスワードに置き換えます. network ブロックが複数になっていますが,これで大丈夫です.
大事なパスワードが書いてあるファイルなので,念のため閲覧権限を絞っておきましょう. 次のコマンドを使います.
それから忘れずに wpa_supplicant のデーモンを起動・有効化しましょう. インターフェイス名は置き換えてください(定期)
最後に systemd-resolved を起動します.
今回のような単純な目的では特に設定は必要なく,次のコマンドを使用するだけです.
終わりです.お疲れさまでした!
終わりに
本記事を書くにあたって,学外のしゅどぼに協力してもらいました. 感謝申し上げます
なお,本記事は初心者が書いているので,間違いなどを見つけたらボコボコにしてください. 訂正,質問,その他何でも筆者 Twitterまでお寄せください(ダイマ)